「間借り開業編」が追いついてなくて経緯がわかりづらいかもしれませんが笑、私たちは2020年1月ほどからゴーストレストランの実験店を間借り開業スタートして
赤坂→神田→恵比寿→恵比寿(←こちらの恵比寿まだあります。後々ご案内します。笑)
とやってました。
その上で、東京で数々のデリバリープラットフォームがローンチの場所としてきた「聖地渋谷」に満を辞して乗り込むわけです。
これが、2021年3月初旬。街は緊急事態宣言中です。
飲食店が20時まで営業なので、ゴーストレストランとしてはある意味チャンスとも言えます。
しかしながら、他エリアでやってきた感じと全く違うのです。
これまで運営した来たエリアの半分以下くらいしか売れない・・・。
これはなんぞ・・・
と思い、いろいろと分析を始めるわけです。
辿り着いたツールがe-statの地図で見る統計(jSTAT MAP)という無料ツールです。
簡単に言いますと、特定の場所(例えば自分のお店)から何m、何km以内にどれくらいの居住人口がいるか、企業の数はどれくらいあって、どれくらいの人が勤めているか、などなど・・という統計データが見れるツールです。
飲食店の立地マーケをする際によく、居住人口のほかに駅の乗降客数や店前交通量などで判断することが多いですが、デリバリーの場合は、天候や配達員の稼働状況にもよるのですが3〜5kmまでの配達がMAXと言われています(Uber eatsサポートセンターに確認しました。笑)ので、5km以内にどれくらい数の人が住んでいるか、また就労人口はどれくらいいるか、というところがとても重要になってきます。
使い方簡単にお教えします。
まず、右上で新規登録してもらいます。
ログインしてもらった状態で、こちらをクリックします。
入ったら次にjSTAT MAPというところをクリックします。
すると地図が出てきます。
右下の、統計地図作成 → リッチレポートをクリックします。
するとこのような画面になって、ひとまずこのチェック用件で次へ進みます。
次に、エリア設定の画面になります。
エリア半径を1.5km、3km、5kmとしてみます。
遠くに行くほど配達の時間がかかるので注文は減るよなぁ。
ということは、どれだけ近隣に多くの人が住んでいるのかが、重要そうだ。
とかの何となく仮説が立ちます。
それでは、渋谷駅近郊を実際に見てみます。
ヘッダー入れて全9ページのレポートが一瞬でエクセルでダウンロードできちゃいました!
すごくないすか!!?笑
そんな感心してる場合じゃないですね、分析分析。
国勢調査に基づく、渋谷駅周辺の居住人口が、こちらです。
渋谷だけ見てもわからないので、仮に中目黒駅周辺を見てみます。
これわかりますか?
渋谷駅周辺と中目黒駅周辺の居住人口の比較です。
3次エリア(5km圏内)の居住人口はそんなに大差はありませんが、2次エリア(3km圏内)では、約1.3倍、1次エリア(1.5km)に至っては1.5倍ほど居住人口が違うというわけです!
もちろん単純比較はできません。
エリアに合う業種業態、居住者の所得・可処分所得、エリアにおけるデリバリー掲載店舗数、やる側のやる気!!・・・などでもちろん売上は変わるので一つの参考ですが、私たちはこう仮説を立てます。
「なるほど、居住者は他エリアに比べて渋谷駅周辺は繁華街だから多くない。今は緊急事態だからリモートワークで就労人口も読めない(少ない)。緊急事態宣言で飲食店さんはイートインが厳しいから多くのお店がデリバリーに力を入れている(競合が多い)。だから他エリアでやってきたのと違って、厳しのか、な!!!!??」
ということで私たちはここ渋谷用に、新しい作戦を考えます。
「よし、ここ渋谷では『業態造り100本ノック』じゃ!」
と。
そして、今ここ↓笑
とは言いながら・・・
新しい業態が当たったり、ずっとやってきた業態にリピータさんがついてきたり、4月新年度になってワーカーさんが増えてお昼の売上が上がったりと、悪いことばかりではありません。
なので、何より粘り強くやっていくことが大切ですね。(←これ本当に。笑)
少し長くなりましたが、このようにデータは全てではありませんが、デリバリー領域では重要な要素であることは間違えありません。
今日は無料ツールの活用の仕方をご案内しましたが、この辺りをサポートしてくれるサービスもありますので、是非とも活用して自店の発展に生かしてください。
今回はここまで。