その商品、ウチで実験してみませんか!?〜カゴメ編〜

その商品、ウチで実験してみませんか!?〜カゴメ編〜

その商品、ウチで実験してみませんか!?〜カゴメ編〜

以前から、私たち食のWEBメディアが自らゴーストレストランを運営していることは「実験です!」と言ってきました。

それはもちろんコロナ渦の不安定な市況においてこれからいかなる食のトレンドが訪れるか、を知るための実験でもあり、またこれまで言い続けてきた「外食店の生産性向上」のためのヒントを探すための実験でもありますがもう一つあります。

メーカーさんや生産者、外食店の知られざる商品やヒットメニューをデリバリー用に再構築してマーケットに投下してみて「売れるか!?」を検証するための実験も、実はしています。

これは売れることが目的というよりは、「デリバリーマーケットにいかなるニーズがあるのか」という実証実験です。

その第一弾が、メーカーのカゴメさんと取り組んでいるプロジェクトです。
カゴメさんと言えば、日本人なら誰でも知っている無添加無化調の野菜を使用した飲料、食品、調味料の老舗大手総合メーカーです。

2020年度カゴメ社内での新規事業プレゼンで見事に優勝した担当の伊藤さんが提案したのが「野菜のゴーストレストラン」でした。

 

■「野菜のゴーストレストラン」の目的とは!?

メーカーさんの商品は業務用と家庭用に大きく2つに分類されます。
スーパーやコンビニで買えるものは家庭用、飲食店やホテルで使用されるものは業務用です。
コロナ渦では自粛による巣篭もり生活のため、家庭用はどのメーカーさんも堅調。業務用は大変厳しい状態にあるわけです。

そんな未来を知っていたかのように、コロナが始まる少し前から、カゴメさんが製造している業務用製品の認知拡大・拡販を目的とした「野菜のゴースレストラン」を社内で新規事業プレゼンにあげたのが、伊藤さんというわけです。

ちなみに伊藤さんは家庭用出身だそうです。
(業務用じゃないんかい!!笑)

私たちは何より最初にカゴメさんの水天宮にある東京ラボに案内して頂いた時に一同とても驚いたのを今でも覚えています。

その商品、ウチで実験してみませんか!?〜カゴメ編〜

「こんなにたくさん商材あるんですか!?」
「す、素晴らしい商品だらけじゃないですか!」
「何業態でもできちゃいますよ!」
「そうそう、こういう商材探してたんですよ!」

カゴメさんと言えば野菜ジュースですが、ジュースだけではもちろんありません。
グリルしたイタリア野菜や、ごぼうやほうれん草、にんじんのピューレや、スープやサラダに使えそうな大麦小麦などなど。珍しい野菜やベジタリアン、ヴィーガン商材、加工度の高いものまで・・。

玉ねぎに至っては、カットの仕方や総重量を%単位で炒めたというシェフ想いな商品まで・・。
こんな感じです↓

やっぱり大手メーカーさんはすごい。笑

改めて思うわけです。
なかなか特定の大手メーカーさんと個店が会話をすることは多くないかもしれません。

そうして誕生した第一弾業態が「スープ業態」と「ホットサンド業態」です。

スープ業態
ホットサンド業態

カゴメブランドの実証実験は2パターンに分けています。

①同社が持っている加工品をできるだけ手を加えず一行程だけアレンジして作った業態。
②同社が持っている商材を使用して、複数工程を加えて新しく作る業態。

今回の第一弾は①のパターンです。

アルバイトさんが現場を回してくれています。オペレーションは5分以内で完結です。
美味しいスープの加工品やピザトーストやホットサンドにぴったりなソースはカゴメさんにすでにたくさん存在します。そちらをピックアップして2業態展開を始めました。
こちらはすでにシェアブランド展開を始めていますのでご興味の方はお問い合わせください。(一度見学にいらしてください。)

また新たな業態を始めてみるとたくさんの「収穫」があります。

これが何よりもゴーストレストラン、デリバリー事業のメリットと言えます。

Uber eatsでは「フィードバック」ページの「レビュー」タブからさまざまなお客様からの「声」を拾うことができます。

  • 何回目の注文か
  • 評価はどうか
  • 味の感想は?
  • どんなメニューを注文してくれているか

などがわかります。

「4回目の注文のお客様が早速新しい商品を注文してくれたけど、評価が★3でした。」

となれば、

「お店のことは好意的に思ってくれているけど、今回の商品はあんまりでしたよ。頑張ってください!」

といった具合に、お客様のメッセージを読み取ることができます。

このように新たな業態を作って→マーケットに投下→お客様のフィードバックや購入履歴やリピートデータ等を分析して→新しい商品・更なる新しい業態を提案する。

というPDCAへと繋がっていきます。
このPDCAをいかに高速で回せるか、お客様のフィードバックやデータに基づいた提案ができるか、というのがとても大切なポイントだと思います。
デリバリーで人気となったメニューをイートインに活かすこともできますよね。活用幅は無限大です。

長くなってしまったので、今日はここまで!笑
カゴメシェアブランド、商品のご興味の方はお問い合わせください。

ゴーストレストラン経営レポート, シェアブランド情報

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